←「anime style,boy」(V1) 「anime style,boy」(V3)→
作成日:2022年12月29日
作成者：長尾康生
私は最近話題となっているイラスト自動生成AIについて調査しました。今年は特にイラスト自動生成AIの進化は顕著に表れ、人が描いたイラストと自動生成によって作られたイラストを見分けることが難しくなっており、そのことで著作権などを巡ってトラブルなどがネット上で起きました。今回は無料でできるイラスト自動生成AIを試してみてどれぐらいの精度なのか、またどのサイトやアプリが使いやすいかなど調べました。
今回私が利用したアプリ・サイトは下の5つになります。
最初は「お絵描きばりぐっどくん」について紹介します。これはLINEで生成することが出来、友達登録するだけで準備が終わり手軽に試せます。使い方は作ってほしいイラストを普段通りに言葉で送ります。5~10秒程度で作られた画像が送られてきます。誰でも簡単に触れることが出来ますが、1日に生成できる枚数に上限がありプレミアメンバーになると枚数が無限になります。作ってみた感想としては、画風も文章の中に入れることが出来今回つ触った中では一番手軽に生成することが出来ました。また、文章でなく箇条書きで送ることもできました。
例として「桜舞う商店街」と送信すると右の画像が出力しました。一見するとリアルで華やかに見えますが人の頭が無かったり、桜が建物から生えていたりと所々辻褄が合わないところがあります。
次に「Dream of WOMBO」について紹介します。これはブラウザ版、iOS・Andoroidで展開されており今回はブラウザ版で試しました。こちらはログインなどしなくても利用することが出来ます。説明は全て英語ですが、日本語で入力してもきちんとイラストを返してくれました。このサイトの特徴として「Melancholic」や「Steampunk」など作成するイラストの画風を変えることが出来ます。同じ内容でも画風を変えることでより思い通りのイラストを生成できます。
今回は「雪 小屋」で画風を「ukiyoe」と「Steampunk」の2つの画風で作りました。どちらも雪原に小屋に雪が積もっている風景が出力されました。しかしよくみると柱が歪んでいたり構造がおかしくなっており精度が高いとは言えませんでした。
ここからDream of WOMBOに飛べます
↑「steampunck」 ↑「ukiyoe」
.png)
.png)
次に「Stable Diffusion」について紹介します。これはPCの環境で作成でき、サイトから「Get Started for Free」をクリックすると入力するページにスクロールしてすぐ入力できます。このサイトは日本語に対応なので英語で入力する必要があり、出力される画像は4枚できます。
今回は「Ruined town（廃墟のまち）」で試してみました。結果は画像のように4枚の画像が出ました。どれもがれきが散らばった建物が映ってそれらしくなっています。どの画像も暗い雰囲気で廃墟という言葉と空模様がリンクしているように感じました。
ここからStable Diffusionに飛べます
最後に「Midjourne」と「nijijourney」を紹介します。「Midjourne」はDiscordで利用できるイラスト生成サービスで、「nijijourney」は「Midjourney」が描く絵の魅力を二次元キャラに特化したイラスト生成サービスです。
イラスト生成するにはDiscordのサーバーに参加する必要があります。参加して「newbies」というチャンネルに参加して「/imagine prompt （生成するイラストの要素）」と打つと30秒～40秒（サーバーの込み具合によりますが）で4枚のイラストが徐々に生成されます。生成が終わりイラストの下にU1～U4,V1～V4のボタンができて、押すとUが選んだイラストの拡大、Vが選んだイラストに似たイラストをまた4枚生成します。「Midjourne」では日本語に対応していないので英語で入力する必要がありますが、他の人の言葉を参考に出来るので入力の手伝いになります。
←左イラスト「melting ground」
←右イラスト「The earth that made of cake」
.png)
「nijijourney」も「Midjourne」とほとんど同じですが、こちらは二次元キャラに特化しており日本語にも対応しています。「Midjourne」よりも分かりやすく直感的に入力出来ますが性別を入れないと女性のキャラクターになりやすいので性別の要素有無は大事だと思いました。かなり自由にイラストを生成してくれますが、イラストの矛盾点等は他のサイトやアプリよりも少ないと感じました。
←「anime style,boy」(V1) 「anime style,boy」(V3)→
ここからMidjourneyのトップページにに飛べます
ここからnijijourneyのトップページにに飛べます
今回は5つのイラスト自動生成AIを試しました。手軽さで言えば「お絵描きばりぐっどくん」がスマホがあれば出来るのでいつでも身近な所でイラスト生成することが出来ます。しかし私の感触としてはDiscordの「Midjourne」や「nijijourney」は自分が打っていなくても他のユーザーが利用している様子が分かるので、楽しくてテンポよくイラストを生成させることが出来、実際触ってみると簡単なので無料で出来るイラスト自動生成では1番良いと思いました。