執筆者 野津悠
2024/08/11
前回書いてから10日もたってないのに早くもブログNo.2です。
今回は私が高校時代に所属していた茶道部について、学んだことをまとめます。私の高校では、外部の指導の方をお呼びして、裏千家の茶道を学びました。ちなみに、茶道は一般に「さどう」と呼ばれていますが、裏千家では「ちゃどう」と呼びます。これも学びであり、私が一番びっくりしたことでもあります。
裏千家は、茶道の流派の一つであり、千利休を祖とする茶道家元です。千利休の孫が母屋を三男に譲り、その北側に隠居屋敷を建て、その屋敷内に「今日庵」と呼ばれる茶室も設けられました。その屋敷が母屋との関係から「うらの家屋敷」などと呼ばれ、それが理由で「裏千家」という通称が生まれたと考えられています。
【亭主側】
亭主は、茶事や茶会に客を招く側なので、客に楽しんでもらえるように、お点前はもちろんですが、たくさんのことに気を使います。例えば、茶室には床の間に掛物を掛けたり、花を飾ったり、お点前に使い道具を選らんだりします。掛物は亭主の思いや茶会の主題を表すもので、花は季節感を表し、人を招くときは気を配るもので、その花を入れる花入れも気を配ります。また、お点前のときは、ただ淡々とやるのじゃ客が見ていて飽きるので動きに緩急をつけたり、逆に落ち着きがないと、客も不安になるので、すべての動きを丁寧にやるといった気遣いもあると学びました。 |
【客側】
亭主側が気を遣うのはもちろんですが、茶事や茶会では客側も、相手を思いやる気持ちを持って参加することが大切です。客室に入ったらまず、用意された掛物や花、道具などを拝見します。亭主がどんな気持ちで茶会を開いたのか、気を配ってくれているのか考えながら見ます。また、お茶は、いただく前に次客や亭主に挨拶をします。さらに、これは茶道をあまり知らない人も聞いたことがあるかもしれませんが、お茶碗の正面を避けてお茶をいただき、飲み終わったら飲み口を清めます。このように、客側もたくさん相手を気にかけながら茶会に参加することを学びました。 |
高校時代、茶道部では文化祭の日に、先生や友達などを招待してお茶会を開きました。自分たちでお菓子のデザインを考えて(季節の花で花言葉があっているものを選んでデザインして)、和菓子屋さんに作成をお願いしたり、掛物や花を選んだり、お点前は三人が行い、それぞれが道具を選んだり、茶会に来てくれるお客さんのことを考えて行いました。デジタルカメラで写真を撮っていたので、実際にお点前をしているときの写真はないですが、3年生4人で隠れて撮った写真を貼っておきます。 |
【引用サイト】
裏千家 公式ホームページ