電子遺言や生存確認の事例
日付: 2024/11/30
作成者: 田中遥貴
はじめに
久しぶりにブログを書くことになりました。今回は私の研究に関する先行事例を紹介していきます。
lastmessage
lastmessage[1]を紹介します。これは、ネット遺言サービスです。最期に伝えたいコトをデジタル化して残しておくと、亡くなったときにそれを伝えてくれるサービスです。メッセージだけでなく、IDパスワード、保険・銀行口座などの情報も残すことができます。無料では登録までできます。実際に死後メッセージを送信してもらう場合は有料になります。
私も実際に登録をして利用してみました。さまざまな機能がありましたが、今回はラストメッセージ機能を使ってみました。実際に書いたものが[画像1]です。途中までスムーズに進みましたが、先にメッセージを書いてから宛先を登録することができませんでした。利用する場合は先に宛先を登録しましょう。
課題点は、ラストメッセージを作成するのに順番がある点です。はじめて利用する人で私と同じ手順で操作し、最初からになってしまう人が出てくるでしょう。これ解決策は、「こちらから入力してほしいものを指示していく」か「入力する順番は自由にする」かになると思います。私は、前者の方で対策を考えています。
LINEと生存確認
LINEを利用したサービスを紹介します。まずはじめにLINEについて軽く書いておきます。LINEとは、現在日本で最も利用者が多いSNSです。1対1や複数人のグループチャット、音声通話やビデオ通話を無料で利用できます[2]。それからLINE公式アカウントを作ることができます。これは、企業や店舗がアカウントを作成し、友だち追加してくれたユーザーに対して情報を発信するサービスです[3]。
私はこの公式アカウントを利用した遺言サービスにチャレンジしています。遺言を送信するには生存確認が必要になります。その生存確認をメインで行っている先行事例を教えてもらったのでここで共有したいと思います。
それは、エンリッチ見守りサービス[4]です。これは、LINEを使ったサービスで、目的は孤独死を防ぐためです。文献[5]によると、近年孤独死が増加しています。高齢者だけでなく、若者も増えているようです。それに対する対策がないことからこのサービスが始まったようです。使い方は、公式アカウントを追加して会員情報を登録するとサービスを開始します。登録情報の中で安否確認の頻度を設定します。この設定した頻度で安否確認のメッセージが届きます。利用者はメッセージが届くと反応を返すことで安否確認をします。[画像2]は、文献[6]からの引用です。もし通知から24時間反応がない場合は、再度メッセージが送信されます。その後3時間以上経過しても反応がない場合、本人に直接電話をするという流れになります。本人に連絡がつかない場合、家族や親しい人などの近親者に連絡がいくようです。
課題点としては、反応し忘れる点と毎回反応を返すのが面倒になっていく点が考えられます。また、近親者がこのサービスの存在を知らない場合、その説明からはじめないといけないため面倒だし、近親者側からすると怪しい電話というふうに受け取られてしまいます。対策としては、近親者として指定された場合、その人にも通知がいくようにすればいいと考えます。
まとめ
私の研究に関係がある事例の紹介をしてきました。これらのサービスの課題点を見つけました。今後はこれらを参考に自分のシステムを開発していきます。