読書の秋

2024-12-6 泉井奏


1.読書の秋

 みなさんは本を読みますか?私は1か月に1冊程度ですが本を読んでいます。
 特に“住野よる”先生の本は世界感と言葉の羅列が魅力的で新刊が発売されるたびに欠かさず購入して読んでいます。


2.住野よる先生との出会い

 住野よる先生は2015年に「君の膵臓をたべたい」で書籍化デビューしました。
そのほかにも「また、同じ夢をみていた」「青くて痛くて脆い」「麦本散歩の好きなもの」など、
現在(2024/11/29)までに11冊の単行本を発売しています。
 本屋さんでこの本を目にしたとき、私は小学生だったので膵臓?食べたい?と頭に?がたくさん浮かんだことを覚えています。
しかし、表紙は高校生の男女と満開の桜が描かれていて、タイトルのグロテスクさとさわやかな表紙のギャップに惹かれ購入したことがよる先生との出会いでした。


3.おすすめ作品

①君の膵臓をたべたい
 こちらの作品は、まんが化、オーディオブック化、実写映画化、アニメ映画化、朗読劇化をされているので、内容は知らないけど作品名は知っているという方も多いのではないのでしょうか?
 膵臓がんを患っている「山内桜良」。クラスで唯一桜良の病気のことを知っている「僕」が桜良に振り回されながらも“死ぬまでにやりたいことを遂行していくという物語です。
 私はこの作品を5回読み、実写映画は3回見ました。しかし、毎回感動して泣いてしまいます。ネタバレはしたくないのであまり深い内容は綴れませんが、膵臓がん患者の5年生存率は男女ともに10%を満たないです。そんな病気を患っているにも関わらず、明るくむじゃきな桜良の姿は儚くて、自分も日々を全力で生きなければと思わされます。結末を知ったとしても何度も読み返したくなる作品です。
 上記にもあるように映像化もされているのでぜひ見てみてください。
 (映像化することで大きく内容が変わることはないので安心してください。)

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②また、同じ夢を見ていた
 こちらの作品は、①の君の膵臓をたべたいに次ぐ2作品目に出版された本です。
 「君の膵臓をたべたい」が青春感動系の物語であるのに対して、こちらは小学生が幸せとは何かを探すハートフルな物語です。
 こちらもネタバレせずに、私のおすすめポイントをご紹介します。
 主人公の「奈ノ花」は放課後に、黒猫と共に夜の仕事をしている「アバズレさん」、高校生の「南さん」、1人暮らしの「おばあちゃん」という、それぞれ違った境遇の3人と共に幸せとはなにか、を考えます。この物語の内容はぜひ読んでほしいのであえて物語に関するおすすめはしないでおこうと思います。
 作品名でネット検索をすると、予測変換で名言と出てきますが、この作品は予測変換の通り、勉強になるセリフが多く出てきます。
物語自体も菜ノ花の人生にまつわるものですが、それと合わせて自分の人生も変えてくれるような名言がいくつかあって、この作品を読み終えたとき、なんだか人として成長したような気分になりました。
 この作品を初めて読んだのは中学生のころで、当時も良い作品だったなと感じましたが、大人になった今読むと、作品に重みが増して感じられました。人生の分岐点に立った時に思いだしたい作品です。

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4.さいごに

住野よる先生の作品は、もう一度読みたい!と思わせるようなどんでんがえしが待っていることが特徴です。それに伴い、おすすめ作品の魅力を100%伝えられなかったのが心残りですが、ぜひ読んでいただきたいです。