はじめに
今年の夏はコロナ禍が始まって以来初の外出規制のない夏となった。そのため国内外に旅行に行ったり実家に帰ったりし、羽を伸ばした方も多いであろう。皆さんの中にも帰省や友達と旅行に出かけた人が多いであろう。今回のブログでは私の地元、滋賀県 草津市について取り上げていこうと思う。
  滋賀県 草津市
滋賀県 草津市は広さがおよそ67.平方km、人口14万人ほどの滋賀県の二番目に大きな市である。ところで草津市と聞いて多くの人は草津温泉を思い浮かべるのではないだろうか?しかしながら、草津温泉の「草津」は群馬県 草津町の「草津」であり、滋賀県 草津市とは全く関係がない。他にも草津という地名は広島にも西区にもあり、これも合わせると全国には3つの草津が存在している。滋賀の草津はこの3つの草津の中で唯一の「市」であり、群馬の「草津」は「町」、広島の「草津」は1929年に広島市と合併し現在では西区の一部になっている。
草津温泉のない草津なんて他に何があるんだ!と思う方もいることだろう。私の地元である滋賀県 草津市には草津温泉にも負けない(?)魅力がある。今回はそれをいくつか紹介する。
草津宿本陣
滋賀県 草津市は日本有数の国道1号線が通る地名の1つである。国道1号線とは、江戸 日本橋と京の都 三条大橋とをつなぐ東海道(京街道)をもとに明治時代に認定・整備された幹線道路であり、昔、東海道には江戸と京都を行き来する人々を癒す53の宿場が設置されていた。そのうち近江の草津は東海道と中山道が合流する地点ということもあり、草津宿本陣は全国の多くの人々が利用したといわれている。かの有名な歌川広重の『東海道五十三次』にも江戸から数えて52番目の宿場町として草津宿本陣は描かれており、東西移動の際の交通の要所だったことがうかがえる。現在も草津宿本陣の建物の一部が起こっており実際に中を見学することもできる。ちなみに草津宿本陣の「本陣」とは大名や公家、天皇といった身分の高い人がこぞって利用しているという信頼の証のようなものである。今では実際に泊まることはできないが、天皇や大名が認めた宿場を実際に皆さんの目で確かめてみてはいかがだろうか?
旧草津川
私の地元には福知山と似ている部分が1つある。それは過去に川の氾濫による歴史が多く記録されている点である。だがしかし、由良川のように河川が急激に曲がっていることによる氾濫ではない。というのは、旧草津川は全国的に珍しい天井川であり、現在の草津川に移転されるまでは天井川による堤防の決壊が多く起きていたのである。天井川というのは、周辺の地面の高さよりも高い位置にある川底がある川のことであり、全国にはおよそ240ほどの天井川が確認されているがそのうちの3分の1が滋賀県に存在している。天井川の詳細はこちらからどうぞ。→天井川とは?
旧草津川では堤防をより高く強固にし川の決壊を防ぐために、人口堤防に多くの桜が植えられている。前述したように旧草津川は安全面を考慮し、別の場所に移転されている。そして旧草津川は市によって整備され現在では草津川跡地公園として桜の名所の1つになっている。公園内にはサイクリングコースとウォーキングコースやカフェなどもあり、お花見にはうってつけのスポットになっている。
  最後に
今回は私の地元紹介ということで滋賀県 草津市の観光地(?)を2か所取り上げた。このブログを機に少しでも私の地元に興味を持っていただけると幸いである。なんと今回紹介した2か所はJR琵琶湖線 草津駅から徒歩5分ほどの距離にあり誰でも行きやすい立地にあるといえる。他にも近辺にはカフェやショッピングセンター、百貨店などもあり一日ゆったりと過ごすことができるであろう。
 今回取り上げた宿場町や、天井川など日本には土地柄や歴史的に大きな意味を持つ場所が多々存在する。皆さんの地元にもどんな場所と歴史があるのか教えていただけると幸いである。
  参考文献
日刊 草津市
日本には3つの草津がある?滋賀、群馬以外の草津はどこ?
草津市ホームページ
草津市ホームページ
草津宿本陣資料1
史跡草津宿本陣
草津宿本陣資料2
国指定史跡 草津宿本陣 - 草津市観光物産協会
草津川跡地公園
草津川跡地公園 de愛ひろば - 滋賀県観光情報
天井川
天井川とは?