ヤツが大量発生!

菊池夏輝
2023/11/19

はじめに

皆さん、最近は「ヤツ」に悩まされているのではないでしょうか。
「そろそろ寒くなるし減ってくるかなー」なんて油断していたら、講義室の窓にヤツがびっしり、、、
そうカメムシです。
ヤツの脅威はまだ終わっていません。ヤツを倒すには、ヤツを知ることです!
ということで今回は、カメムシについて解説します。


カメムシの生態

カメムシは、カメムシ目・カメムシ亜目に属する昆虫の総称です。世界には1,100種類以上、日本国内にも90種類以上が確認されています。日本でよく見かけるのはクサギカメムシ、マルカメムシ、アオクサカメムシなどです。カメムシは4月頃から繁殖期を迎え、5月から8月にかけて産卵します。産卵した卵は1週間から2週間ほどで孵化し、卵から生まれたカメムシは何度か脱皮を繰り返したのち、約1か月で成虫へと成長していきます。新しく成虫になったカメムシは気温が下がってくると春になるまでは越冬して、温かくなると繁殖活動をし、繁殖活動が終わると寿命を迎えるため、カメムシの一生は長くて1年半ぐらいと考えられています。


強烈なにおい

カメムシと言えば、あの強烈なにおいですよね。カメムシは、外部からの刺激を受ける事によって自らにおいを発します。これは脚の付け根にある臭腺から分泌されるトランス-2-ヘキセナールが主な成分となるにおいです。これは自己防衛のためだけでなく、仲間に危険を知らせる警戒フェロモンや集合フェロモンの役割も果たしています。ちなみに、カメムシ自身にとってもこのニオイは有害なようで、ニオイを出しているカメムシをビンに入れておくと死んでしまうことがあるようです。


有効な対策

・洗濯物対策

カメムシ発生のシーズンは洗濯物を入れる時のチェックが大切です。見つけたら刺激を与えないようそっと払いましょう。大発生の時期にはカメムシを寄せ付けなくする忌避剤を使うのも有効なようです。

・家への侵入経路対策

カメムシは2mm程度の隙間があれば家の中に侵入できると言われています。窓や玄関だけでなく、天井や床下、ドアの隙間や換気扇、エアコンなどなど、家に入り込む隙はいくらでもあるようです。これらカメムシの侵入経路である網戸、窓、カーテンなどには、カメムシ用の忌避スプレーやハッカ油などを混ぜた水をスプレーするのが有効なようです。もし大量に侵入した場合は、まず侵入経路を探ってみてください。怪しい隙間を見つけたら、そこを塞いでしまうか、塞ぐのが難しい場合は、カメムシ用のくん煙剤が効果的です。

カメムシ対策グッズ

おすすめの撃退方法

カメムシハンターの私がおすすめする撃退方法は、ペットボトルなどの蓋つきの容器で捕獲し、即密閉です。これなら、スプレーを使った後のにおいや、潰したときの激臭もありませんし、直接触れてしまう危険も少ないです。カメムシは飛ぶこともありますが、この方法を実践しているときに逃げられたことはありません!蓋を閉じてしまえば、臭い液体を出されようが、カメムシ自身が苦しむだけです!



おわりに

今回は、大量発生中のカメムシの生態やにおい、対策について解説しました。これから、寒くなるにつれ減ってくれるのを願うばかりですが、皆さん対策をして平穏な日常を取り戻しましょう!!


参考文献