トリコ

2023/11/19 望月亮


1.はじめに

今回も前回に引き続き私の好きな漫画について語らせていただきます。今回私が紹介させていただくのは週刊少年ジャンプにて2008年から2014年にかけて連載され今年15周年を迎えた「トリコ」となります。これは私が漫画を読み始めた原点となっており、小学生の時にどハマりして毎週日曜日のアニメでは必ずワンピースと共にセットで見ていました。この漫画の醍醐味はズバリど迫力の戦闘シーンにあると思います。今回は余す所なく魅力を伝えていきたいと思います。今回は聞き馴染みのないオリジナルワードが多々出てきますが後を追って紹介させていただくのでご安心ください。


あらすじ

世はグルメ時代!「トリコ」は未知なる食材を求めて危険な冒険に挑む主人公トリコとそのパートナー小松の物語です。「グルメ細胞」と呼ばれる特殊な能力を持つトリコが、美味しい食材を求めて危険な生態系や秘境に挑む様子を描かれています。彼らは幼馴染で四天王と呼ばれる4人の仲間たちと伝説の食材「GOD」を追い求め日々ユニークな食材や敵対組織と戦いながら成長していきます。食欲を刺激するグルメや個性的なキャラクターたちが織り成す、「トリコ」は食と冒険を融合させた独特なストーリーが魅力となっています。
※グルメ細胞とは太古の昔ビッグバンと同時に生まれたとされる細胞で人々の食欲を活性化させる効果があります。単に細胞といってもそれぞれに個性や性格がありそのグルメ細胞を取り込むことで取り込んだ人とその性格が同調していきます。オーラのようなものが具現化され物語の後半では伏線回収と共に活躍していく物語の中核を担う存在となっています


圧倒的作画!バトルシーン

物語が大規模なため地球自体の大きさも現実のものとは大きくかけ離れています。トリコのストーリーは主に3部構成となっているのですが1部は「人間界」から始まりトリコが成長していく段階が一目見て分かるように丁寧に描写されています。主に食材や「フルコース」と呼ばれる存在が明示されたりと物語の基礎固めといった内容となっています。パンチやキック一つとっても躍動感に溢れており素人ならが魅せる構図だなと感じます。進行と同時に四天王や敵のレベルも相応に上がっていくので毎回手に汗握る戦いに読む手が止まらなくなること間違いなしです。2部は「グルメ界」と呼ばれる一般人は入ることはできない人類が未だに3%しか探索できていない危険なエリアに足を運ぶことになり、序盤の敵とは比較にならないぐらいの強敵となります。この辺りから個人的にはインフレーションを起こしているなと感じました。序盤の敵はなんだったんだ!といった感じです笑。しかし戦闘シーンは技に磨きがかかりバリエーションや技術も増え死闘の連続になるので楽しく見れると思います。 3部は冒頭でも紹介した「GOD」と呼ばれる世界で1番美味しい食材にまつわる話が一気に回収されるのですがインフレーションの極地のため戦闘部分は見てくれ!としか言いようがないです。技の規模が地球を滅亡させるのではないかと言うようなとんでもないことになりますが、キャラもそれに見合う強さまで成熟しているので違和感はそれほど抱かないと思います。 ほぼほぼ戦闘シーンになるのでバトルアクションとしては完成している作品だと思っています


やはりグルメ漫画

やはり食をテーマにしているだけあって美味しそうな食事ばかり出てくる…と思いきやそんなことはなくゲテモノや食ったら即死するようなものを現実の知識とうまく絡めて攻略していきます。もちろん食材が美味しそうに書かれるのですが、注目してほしいのはキャラの表情や食べ方です。随所に挟まれる食事シーンのなんと恍惚とした表情か、「一体どれだけ美味しいんだ?」と読者の食欲をそそるそんな描写がたまらなくいいんです。


アニメについて

アニメ化されてはいるのですが前回の紹介とは違い視聴はお勧めしません。漫画と比べてしまうとどうしても見劣りしてしまう作画となっています。またアニメオリジナルキャラクターが登場するのですが話のテンポを乱してきたりといい印象がありません。ただ主題歌やエンディングがついつい口ずさみたくなるような小気味よい歌なので聞いてみていただきたいです。分かる人には分かると思うのですが「ポン‼クラッシュ‼クラッシュ‼バッパッパッ‼」でお馴染みグルメスパイザーはアニメでしか登場しないものとなっています。


おわり

今回は食をテーマにした漫画「トリコ」について紹介させていただきました。食べ物を扱う以上命をいただくわけですが、トリコは食事の際必ず「いただきます」と口にします。私たちが普段何気なく、作業的に行っているこの言葉ですがそこにフォーカスを当てるといった観察眼に驚かされたのを覚えています。また終盤にこの言葉が伏線回収されるのもエモいです。この漫画は好きすぎるがあまり言語化できないところもあり魅力をうまく伝えられていところもありますが是非一度見ていただきたい名作です。


参考

トリコ 原作15周年記念サイト
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