2023/12/01 望月亮
今回もまた漫画を紹介させていただきます。紹介する漫画は「ワールドトリガー」となります。最近まで週刊少年ジャンプで掲載されていたのですが作者の体調不良もあり月刊誌へと移籍しました。普通であれば掲載頻度が下がると多少の批判が出るものですが、この漫画ではなぜか大歓迎されるという不思議な現象が起きています。キャッチコピーは「遅効性SF」これが全てを物語っているとても味わい深いスルメ漫画となっています。ストーリーは最新話で240話ほどとなっていてあまり重過ぎずサクサクと読めるものになっていて現在アニメは2部まで放送されているのでこれを機にぜひ読んでいただきたいです。
「ワールドトリガー」は、突如「ゲート」という時空の歪みから現れた異世界の住人「近界民(ネイバー)」と地球側の防衛組織「ボーダー」との戦いを描く漫画となっています。本作の主人公の1人でもある三雲修は中学校からの下校中にネイバーの襲撃に遭ってしまう。しかしそこに現れた白髪の少年空閑遊真によって助けられるところから物語は展開していく。
物語を進行するのにあたり当然ですが主人公を中心に展開されていくのですが、この漫画は各キャラの掘り下げが程よくて、フォーカスのあたり具合が4:2:2:2といった形で1人に集中していないのです。それを可能にするのが4人ないしは3人1組で組むチーム戦を戦い抜くというストーリーの構成にあります。日常パートが少なく基本チームで行動しているので誰か1人が出てこないということはなく毎回話のどこかに入り込んできます。
主人公は何かに優れているわけでもなく、むしろ劣っている「持たざる者」の1人です。しかしその事実を受け止め自分ができることの中で最大限に手札を活用して強敵たちに勝っていく姿には毎回度肝を抜かれます。「うわーそうきたかー‼」と新しい戦略を用いたり序盤で使われた戦略を使い捨てせずに最新話に持ってきたりととにかく同じ展開がないため読み飽きないです。
ボーダー隊員は「トリガー」と言われる基本武器の4つのを自由に組み合わせて戦うのですが、どれも基本性能は同じなのです。そのまて個々の才能やセンスによって組み合わせは変わり装備構成は無限大にあります。また一口に基本武器と言っても戦闘スタイルも違ってくるため話が進むごとに「まだこんな構成があったのかと」よく思いつくなと作者の創造性には感嘆します。よくありがちな存在はするけど結局使われなかったよねと言ったものものなく、どれだけ弱そうなものでも強敵への痛恨の一撃になるシーンが多く存在します。主人公たちは搦手でジャイアントキリングをしたり。逆にそれすらも逆手に取られてやられるなど常にハラハラドキドキの緊張状態で読む手が止まりません。
アニメが2部に分けて放送されていたのですが個人的には話の導線である1.2話あたりを見てから漫画を全て読む。そして最後にアニメ2期をみる。この流れがいいと思います。前回もお話ししましたが声優がどうにも自分には納得できないと言ったことを事前に防ぐための処置として少しだけ見てもらいたいです。理由は単純であまり作画が良くないのです。まぁただ良くないだけなら良いのですが2期で制作会社が変わりグンと作画がよくなっているのも相まって見やすくなっているからです。1期から見たは見たで綺麗になってる‼と感動できるので全て見るのも全然アリですが迫力があまりないということだけお伝えします。
今回は「ワールドトリガー」この漫画は「ワンピース」や「ヒロアカ」程の知名度や人気はないのですが刺さる人にはささると言ったわけでもなく割と誰でも楽しめると思っています。この漫画は戦闘システムやトリガーの奥深さや特殊能力などが多く登場します。また「ネイバー」にも魅力があり全てのキャラに好きになれる要素がいっぱい詰まっています。しかしあまり触れてしまうといざ読んだ時の感動を奪ってしまいかねないのであまり物語の核心には触れずに執筆したので安心して漫画を見てください!次回書くことがあれば武器や主な戦闘システムについて触れたいと思います!それではまた!