センサ設置にまつわるノウハウ

2024/8/10 大石恵蔵


センサの種類と用途

センサには、多くの種類があり、センサの種類によって用途が異なります。そこでまず、センサの種類とそれぞれのセンサの特徴と用途についてまとめたいと思います。

光電センサ

 光電センサ

 特徴 光電センサ[1]は赤外線などの「光」を発射し、物体からの反射光や遮光されて変化した光量を検出します。
 用途 多くの工場に導入され、製品の凹凸検出や色の濃淡検出などに利用されています。


[1]光電センサ

 超音波センサ

 特徴 超音波センサ[2]は、超音波を使用して距離を測定するセンサです。超音波を発信してから物体にあたって反射してくる超音波を受信し、発信から受信までの
    時間を計測して物体までの距離を測定します。
 用途 倉庫の在庫管理や自動ガイドロボットの周辺環境の認識などに利用されています。


[2]超音波センサ

 人感センサ

 特徴 人感センサ[3]は、人間が近づいた時の温度変化を感知することで作動します。
 用途 人が近づくと明かりがつくライトや自動水洗式の蛇口などに利用されています。


[3]人感センサ


センサの設置について

光電センサ

設置時の注意点
・自らの光を受光するため周囲が暗くても問題なく使用できます。
・蒸気がかかるような場所は、光の感度が蒸気によって落ちてしまうため避けたほうが良いでしょう。
・真空状態の場所では使うことができません。

超音波センサ

設置時の注意点
・筐体内にセンサをはめ込んで使用する場合、センサの周囲はゴムやスポンジなどセンサの振動に影響しない弾性体で覆う必要があります。
・センサの上部や向いている方向に対象物以外のものがあると正確な距離測定が難しくなるため、上部や向いている方向は開放空間にする必要があります。

人感センサ

設置時の注意点
・人感センサは人だけでなく動く物も感知してしまうため、風の影響を受けやすい場所や振動の大きい場所には設置しないようにしましょう。
・温度変化を感知して動作するため、熱を発する物がある場所は避けるようにしましょう。
・人だけでなく、車や自転車、バイクなどにも反応するため外に設置する場合、通行人や通行車両による影響を考慮して感知範囲を調整する必要があります。

参考文献

工場のセンサを原理別に解説 センサとは.com
光電センサの種類や原理とは?具体的な導入事例や選定方法も解説!
人感センサーの仕組みとは?人を検知できる理由と便利な活用法
超音波センサ 基礎知識 ー 超音波センサの基本的な使い方