「台風について」

2023/08/10 佐々木楽隼

はじめに

はじめまして!佐々木楽隼です。今回からブログを書いていきます。それはさておき、この日本の時期は台風がよく発生します。 しかし、「台風」とよくニュースで耳にしても、具体的な構造まではよくわからないですよね。そこで今回は台風の定義やその 構造についてまとめていこういきます。

台風の定義

     
台風とは北西太平洋(東経100度線から180経線までの北半球)または南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、その域内の、最大風速が17.2m/s以上までに発達したものを指します。また、その位置がインド洋にあるものは「サイクロン」、北大西 洋に位置し、最大風速が33m/s以上のものは「ハリケーン」と呼ばれます。ようは場所によって呼び名が異なるわけで、現 象としては同じ熱帯低気圧です。しかし、台風は移動をします。では、その定義される位置をまたがった場合はどうなるのでしょうか。そのような台風は「越境台風」と呼ばれます。は実際に2019年の台風1号台風からサイクロンに変化しました。

台風の構造

まず、熱帯低気圧というのは亜熱帯や熱帯で大量の水蒸気が海から供給され、それが上昇することできます。そのようにできた台 風は暖かい空気のみでできるため、前線を伴うことはありません。そして、台風の特徴的な構造といえば中心の「台風の目」ですよね。これは、乱れている風が互いに打ち消し合うことで中心付近の下降気流となっている風や雲がない区域ができるようです。そのため、台 風の勢力が大きいほど明瞭に現れ、勢力が弱まるにつれ無くなっていきます。そのほかの構造としては、中心からアイウォール(中心に向かって上昇期中を作っている積乱雲が取り囲む区域)、すぱい(中心から200〜600km付近で激しい雨が連続的に降る区域)、 先駆降雨帯(本体から離れている本体の周りに渦巻くように位置する区域)があります。具体的なイメージは下の図を見るとわかりやすいと思います。以外と複雑な構造をしていますよね。
     
     

強さと大きさ

ニュースで台風について報道される際、「大型台風」や「猛烈な台風」といった言葉が使われますよね。実はこれらの言葉にも定義があります。以下は気象庁による定義をまとめた表です。強さとは風速を、大きさとは半径を表しています。 また、以下の定義は国の気象局によって異なります。
      

進路予想の見方

台風情報を確認するとき、よく使われるのが台風の進路図です。その図では現在の位置・暴風域・強風域・暴風警戒域・予報円が記されています。まず、それぞれが何を表しているかも紹介します。現在の台風位置を丸く囲んだ赤色の円は平均風速が25m/s以上の「暴風域」そして、その周りを囲む黄色の円が 平均風速15m/s以上の「強風域」です。これらの地域は建物が倒壊するような強い風が吹く可能性があります。そして、赤い円に接している大きい赤い囲みが「暴風警戒域」です。それは台風が進んだ場合、暴風域に入る可能性がある範囲を表します。最後に、白い点線で記されているのが「予報円」です。それは台風がとおるかのうせいのある場所を表します。 また、その可能性は70%といわれています。そのため、自身の住む地域が暴風域に入っていないからといって安心してはいけません。よく勘違いされるようですが、予報円が大きいからといって大きな台風が来るとは限りません。あくまで可能性であるため、離れた日にちの予報ほど、大きくなるだけです。
     

まとめ

今回は台風についてまとめました。普段何気なく使っている言葉や図にも以外細かくルールが決められてたようです。今後、使用する際には気をつけていきたいですね。また、台風といわれると大雨が心配されますが、台風を定義づけているのはあくまで風だったというのは個人的には面白かったです。       

参考

台風情報の見方 暴風雨を避け安全な夏休みを 台風から離れた場所でも海は「一発大波」に警戒
台風 Wikipedia