ポケモン対戦の様々な形式について

最終更新:2024/8/18
作成者:佐々木楽隼


毎年お盆明けごろにポケモンの世界大会ポケモンワールドチャンピオンシップ (通称ポケモンWCS)が開かれます。2024年度はハワイにて開催されました。様々な部門がある大会ですが、ポケモンのゲーム本編を使用する対戦部門では毎年「ダブルバトル」という形式を採用します。 そこで今回はポケモンバトルにある様々な対戦形式を簡単にまとめていきます。

ポケモン対戦について


まずは、もう少しで最初のソフトの販売から30年がたつポケットモンスターシリーズの楽しみ方の一つであるポケモン対戦についておさらいしていきます。
ポケモン対戦別名ポケモンバトルのゲーム本編での正式名称は「ポケモン勝負」であり、トレーナー同士で捕まえたポケモンを戦わせ勝負することをいいます。トレーナーは技や交代の指示を出したり、行動1回分を消費してポケモンを支援することができます[1]。
勝利条件は相手のポケモンをすべて「ひんし」(HPの数値を0にする)ことであり、そのための行動をします。また、ポケモンごとにタイプ、使用することができる技、能力値の数値などが設定されており、それぞれをカスタマイズして対戦に臨むことができます。 基本的に6体のポケモンを準備し、その後対戦形式に応じてバトルに参加させるポケモンを選択します。相手ポケモンに有利なポケモンを出せばよいというわけではなく技を組み合わせたコンボや相手の行動の裏をかくなど奥が深いのがポケモン対戦の面白さです。

シングルバトルについて



(図1:シングルバトルの様子)

場にポケモンを1体ずつ出してた戦う形式であり、一番最初に発売された「ポケットモンスター 赤・緑」にはこの形式しかありませんでした。また、ゲーム本編を進める多くの場面でこの対戦形式が使用されます。 準備した6体の中から3体を選んで対戦させます(図1)。対面が1VS1の状況になるという性質上、ポケモンごとの強さが最も反映されやすい形式です。そのため、他形式よりも耐久戦術、技の受け回し、時間稼ぎ戦法、行動封じ戦術など など一度嵌ると一方的に勝負が決まってしまう戦法も数多く、実力差が特に現れやすいです[2]。日本ではこの形式がメジャーでありますが、海外では次に説明するダブルバトルのほうがメジャーです。そのため、ポケモンWCSでは ダブルバトルが使用されていますが、国内の大会である「ポケモン竜王戦」ではシングルバトルが採用されています。ちなみに、私がよくやるのもこの形式の対戦です。

ダブルバトル



(図2:ダブルバトルの様子)

シングルバトルとは異なり、場にポケモン2体を横並びにだして戦う形式です(図2)。6対中4体を選出し、毎ターンポケモン1体ごとに技や行動を選択していきます。 また、ダブルバトルで初めて効果が出る技や、シングルバトルとは効果が異なる技がいくつかある為、シングルバトルとは異なる技構成や戦術が求められます。そのため、ポケモン個々の強さよりもトレーナー(対戦者)が勝敗を大きく左右ます。 登場は「ポケットモンスター ルビー・サファイア」からであり、登場後は公式大会のルールに常に採用されており、競技人口が多いです。登場以降はポケモンWCSでは必ずこのルールとなっています。その理由としてシングルバトルでは時間が長引きやすく、制限時間切れを起こすことが多かったことが挙げられます。 しかし、ダブルバトルでは2体がかりで1体に集中的に攻撃できるためそのようなことは起こりにくいのです[3]。

トリプルバトル


上記の2つの対戦形式はポケットモンスターの最新作でも使用されていますがここからは現在は廃止されている過去の形式についても紹介します。
トリプルバトルはダブルバトルからさらに場に出せることができるポケモンが増え、場に2体ずつ並べて戦います。特殊なのは3体を場に出しても攻撃の対象に選択できるのは味方と相手の真ん中のポケモン1体のみという点です。 そのため、1部の例外的な技を除きそれぞれが別のポケモンに攻撃することができません。逆に、全体に攻撃できる例外的な技は重宝されます。また、ターンごとに行う技や交代の選択に加えて場所の変更を行うことができます。 また、場のポケモンが見方をサポートしやすい環境にあるため、ダブルバトル以上に戦術の技が広まります。「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」から登場しましたが、約7年ほどで廃止されました。ポケモン対戦は新しいポケモンが出たりルールが変わると 応じて強いポケモンは変化していきますが、短い期間であったためニンフィアランドロスが強いとされてます[4]。

さかさバトル


ポケモンにはそれぞれ2つまでタイプ相性が設定されており、タイプ相性に応じてダメージが倍増や半減されます。タイプ相性の一覧は以下のとおりです(図3)。 効率的にダメージを与えたり相手の攻撃を受けたりするためにタイプ相性は非常に重要な要素の一つとなっています。
その相性がさかまさまになるのがこのさかさバトルです。倍増と半減の関係が逆になり、こうかなしは効果抜群になります。(〇→△、△→〇、☓→〇) そのため、攻撃時に半減されやすく弱点を突かれやすい草タイプが強いなど普段の対戦では弱いポケモンが強くなり新鮮な気持ち対戦することができます。数ソフトの中で2種類でしか遊ぶことができません。私が復活を望んでいる対戦形式です。

(図3:通常バトルのときのタイプ相性表)
〇:効果抜群(2倍)
△:効果いまひとつ(0.5倍)
☓:こうかはないようだ(0倍)

まとめ


今回はポケモン対戦の対戦形式についてまとめました。これ以外にも一つのソフトでしか遊ぶことができないような形式が数個あります。興味があれば調べてみてください。 また、あくまで形式なので使用ポケモンや制限時間などのルールは別にあります。機会があればそちらもまとめてみようと思います。


参考資料
・[1]https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB
・[2]https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB
・[3]https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB
・[4]https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB